木づかい工房 SORABITOの活動は2014年にはじまりました。
日々夜なべして駄洒落とユーモアを織り交ぜた木工作品を作る酒井建設夜間部のもとに、「真珠と組み合わせてなにか作品ができないかな」と、地元の真珠養殖業者である中村さんからお話があったのがきっかけです。
酒井建設のある愛媛県西予市は、海抜1,400m差のある自治体で、
標高1,400mの森林地帯から、0mの宇和海まで、多彩な地形で構成されており、
市全域がひとつのジオパークとして認定されています。
豊かな自然に恵まれたこの地域では古くから杉・ヒノキの植林が盛んで、また宇和海での養殖により良質な真珠の産地としても知られています。
しかし、外国産の輸入や嗜好の変化により、林業・真珠養殖業ともに生産者は厳しい環境にさらされており、同じ地域に生きる者として「何とかできないかなぁ」と酒井建設夜間部は思ったのでした。
そこに持ちあがったのが、公益法人 えひめ産業振興財団による農商工連携支援事業化です。
えひめ産業振興財団のコーディネーターさんや、西予市商工会さん、デザイナーさん、中小企業診断士さん、ITコンサルタントさんも巻き込みつつ、西予市産の木材や、宇和海さんの真珠、そして酒井建設夜間部のアイディアと加工技術を組み合わせた新商品の開発に取り組むこととしたのでした。